VPN (Virtual Private Network) とは?
最近では「ヴァーチャル・プライベート・ネットワーク」とも呼ばれるVPNが大流行していますが、VPNが一番最初につくられたきっかけは今の応用とは異なっています。
もともと、インターネットを介してビジネスネットワークを安全に接続する方法、またはユーザーが自宅からビジネスネットワークにアクセスできるようにする方法として考案されました。
VPNの目的は、インターネットを介して別のネットワークへの安全な接続を作成することです。
地域制限のあるWebサイトにアクセスしたり、パブリックWi-Fiを使用しているときでもブラウジング・アクティビティを第三者から保護したりなど、VPNを利用すれば実行できます。
現在、多く人々は、地域制限をトレントしたりバイパスしたりするためにVPNを使用しています。たとえば、国によって制限されたコンテンツを見るためです。
今では、セキュリティやプライバシーがVPNの主な用途とは思えないかもしれませんが、常に存在する個人情報追跡やアグレッシブなマーケティング等が強まる世の中なので、そういった保護の必要性も高まってきています。
オンラインプライバシー保護において10年以上の経験をいかしてこそ、例の問題に立ち向かえるのがAdGuardです。
VPNの仕組みは?
コンピューター(または別のデバイス:スマホ、タブレット等)をVPNに接続すると、コンピューターはVPNと同じローカルネットワーク上にあるかのように動作します。
すべてのネットワーク通信は、安全な暗号化接続を介してVPNに送信されます。コンピューターはネットワーク上にあるかのように動作するため、自分が世界の反対側にいる場合でもローカルネットワークデータにアクセスできます。
VPNの位置にいるかのようにインターネットを使用することもできます。これは、パブリックWi-Fiを使用してたり、地域制限でブロックされているWebサイトにアクセスしたり、単にプライバシーと匿名性を維持する必要がある場合に便利です。
VPNに接続しているときにインターネットをサーフィンすると、コンピューターは暗号化されたVPN接続を介してWebサイトに接続します。
VPNはリクエストを転送し、この安全な接続を介してWebサイトからの応答を返します。たとえば、米国ベースのVPNを使用してHuluまたはその他のストリーミングサービスにアクセスしている場合、Huluはそれを米国内からの接続として認識します。
VPNは、基本的にすべてのネットワーク通信をネットワークに転送します。これにより、ローカルネットワークにリモートでアクセスし、インターネット検閲をバイパスするなど、いろいろお得できます。
ほとんどのオペレーティングシステム(OS)に、VPNサポートが統合されています。
もう一度、非常に簡単にまためれば、VPNはデスクトップPC、ノートPC、スマートフォン、タブレットをインターネット上の別のコンピューター(サーバーと呼ばれることもあります)に接続し、そのコンピューターの安全なインターネット接続を使用してWebを閲覧できるようにします。
そのサーバーが別の国にある場合、パジャマ姿でコーヒーをすすりながらくつろいでいる寝室ではなく、その国にいるかのように見とられます。これにより、通常は手の届かないWeb上のものにもアクセスできたりします。
VPNは、基本的に、お使いのデバイスと到達したいコンテンツとの間の中間層として機能します。
詳細に飛び込みたい場合は、
こちらでVPNの仕組みを確認してください。
VPNを使う理由
オンライン・セキュリティ
実際の場所やコンピューターに関する情報を盗み取られることを防止。詐欺師や現在位置ターゲティング広告も回避。
プライバシー保護
データの暗号化とマスクされたIPのおかげで、日陰のWi-Fiホットスポットを介してデータが吸い上げられるのを防ぎます。
ストリーミング・サービス
アルゴリズムを破って、HuluまたはNetflixでお気に入りの国を見てください。
トレント・ダウンロード
(合法的な)ファイルをダウンロードし、ログ記録されないようにします。 ISPがBitTorrentを非常に嫌っている場合でも。
スパイされない
現在位置ターゲティング広告の攻撃を軽減(他の広告には広告ブロッカーが役立ちますよ)。
ウェブサイトの制限解除
FAQ(よくあるご質問)
VPNって追跡されることある?
基本的に、VPNはすべての着信トラフィックと発信トラフィックを暗号化するため、オンライン行動をすべてシールドします。
また、あなたのオンラインプライバシーを保ち、他人にあなたのトラフィックやあなた自身がスパイされることを防ぎます。これは、VPNの大きな利点の1つであり、現代に人気上昇中のプライバシーツールである主な理由です。
したがって、あなたとあなたのVPNプロバイダーの間に位置している第三者からあなたのネットワーク通信をを保護します(たとえば、VPNを正しくセットアップすると、同じワイヤレスネットワーク上の誰かが手を触れないようにしてトラフィックを読み取れないようになります)。
しかし、欠点もあります。あなたがVPNを使用していることを、インターセプター(スパイしようとしている第三者)が簡単に検出できるということです。
ただし、IPアドレスはあくまでもVPNサーバーのものであるため、実際のアドレスまたは場所は追跡できません(システムにマルウェアをインストールしたり、Facebookや他のSNSで共有した可能性のある他の情報を介してアクセスしたりするなど、他の手段を使用しない限り)。
VPNの使用だけで、特定のアクティビティをオンラインで追跡したい人を止められることはありません。したがって、VPNは、
「アノニマス」のようなグループからあなたを完全に保護することはありません(彼らがあなたと同じLAN上にある場合を除く)。
しかし、Cookie保存、情報収集、フィッシング技術を使用している人などのような、ささいなオンライン加害者からなら、VPNは十分守れます。
VPNはハッキングされることある?
非常に熟練したハッカーやに何らかの形で関心を示している場合(そうですか?)、はい、VPNをハッキングすることは可能です。
他の99%のケースでは、心配する必要はありません。ただし、以下がVPNに対しても実行される可能性のある攻撃です:
インターネット上であなたを特定するのIPだけではありません。個人情報はSNSアカウントなどの他のソースからも取得される可能性あり
VPNサービスはユーザーの実際のIPと通信を見るため、誰かがVPNサービスのプロバイダー自体をハッキングすると、あなたを見つけることができる
知らないうちにデバイスに検出が困難のマルウェア(悪質ソフト)をインストールしてしまえば、マルウェアは攻撃者に情報を漏らします。
VPNのハッキングに必要なのは、脆弱性を利用するか、暗号化キーを盗むことで暗号化を破る高度スキルのハッカーです。さらに、たくさんのお金とリソースも必要です。
強力な暗号化の解除は難しく、時間がかかり、完了するまでに数か月かかる場合があります。キーを盗むことも簡単な作業ではありません。
安全で信頼できるVPNプロバイダーを利用すれば、心配する必要はありません。VPNのないほうがはるかに多くのオンラインの危険にさらされるので、ちゃんとしたVPNを所有することは全く損はしないと言っていいでしょう。
VPNトラフィックって監視される恐れある?
理論的に言えば、VPNを通過するトラフィック(通信)は、VPNサーバーの出口ポイント(サーバーと一致する場合も、一致しない場合も多い)、または出口ポイントから最終的な宛先までの経路で監視される可能性があります。通常、HTTPSのようなエンドツーエンド暗号化の使用がこの問題を防止します。
インターネットサービスプロバイダー(ネット業者)と、あなたからVPNサーバーに向かう途中のすべての関係者は、あなたとVPNサーバー間でトラフィック交換が行われていることを示すことができますが、そのトラフィックの内容を覗くことはできません。
誰かが記録した場合、トラフィックパターン自体を使用してアクティビティに関連付けることができます。しかし実際のところ、トラフィックが実際の内容に近いものに解読されることはありません。それでもまだご心配の場合、いくつかのダウンロードを開始したり、オンラインラジオを起動したりしてトラフィックパターンにノイズを追加したりすることがおすすめです。
VPNってブロックできるの?
はい、できます。 VPNの使用が禁止されている国もあります。それと、Hulu、Amazon、Netflix、BBCなどのグローバルストリーミングサービスは、VPNサービスをブラックリストに載せる傾向があります(一部の地域でライセンスされたコンテンツに対する制限をユーザーにバイパスされた際の罰金を回避するため)。
技術的に、VPNはいくつかの方法でブロックできます:
DNS解決をブロックすることにより
IPおよび/またはポートアドレスによって特定のVPNエンドポイントへの接続をブロック(ただし、ブロックする相手を具体的に知り、クライアントの動作を確認する必要がある)
VPNサービスは、限られた数のIPアドレスを所有しています。また、ほとんどのVPNサーバーはIPv4プロトコルを使用しているため、ユニークなIPアドレスをばんばん生成することは困難です。これにより、多くの加入者が同じIPアドレスを数か月以上使用することがしばしばあります。VPNをブラックリストに登録するWebサイトは、特別なオンラインサービスを使用して、複数の異なるユーザーが使用したことのあるIPアドレスをブロックします。
すべてのトラフィックをパスワードで保護されたhttpプロキシを介して強制的に通させる(この場合、Windows更新のような他の多くのものもブロックされるのでかなり厄介)
そして最終手段として、DNSを含む他のすべてのトラフィックをブロックするという対策がある(DNSパケット内にvpnトラフィックをカプセル化できるため)。この時点ではもう、インターネットパフォーマンスは平均的なビジネスユーザーにとってウザいものになり、ホームユーザーにとっては使用不可能なレベルになってしまう(ストリーミングサービス、VoIPなど一切使えない)。
しかし、ここでもう一度言いますが、これだけの対策を平均的なインターネットユーザーに対して使うことになったとしても、そんなことを実行する必要性、時間、手段を持っているのは大企業(さまざまな政府を含む)だけです。
それ以外の場合は普通のユーザーにとってはセーフです。